Satsuki Wada

卒業式の夜。ほとんどの人が帰宅する中、ある高校の女子寮では3人の生徒が残っていた。思い出話に花を咲かせる彼女たちは、これからの未来に想いを馳せながら、一つ一つ荷物を纏めていく。この夜はさよならと、そして何かがはじまる夜になる。

誰もが華々しい思い出を持って、未来に期待を持って卒業するわけじゃない。キラキラした友人への劣等感と、素直になれない自分が許せないという気持ちと、愛情を込めた脚本。

新しくファミレスのバイトを始めた主人公、山川。そのファミレスは役者や歌手、芸人など様々な分野の「卵」が働く場だった。輝かしい夢に向かって努力している人々と「何もない自分」との対照に苦しむ山川だったが…。

夢や希望がある人間が素晴らしいのか？何も見つけられなくてもいいじゃないか。そんな気持ちで書いた脚本。2016年版はキャラクターの設定を大きく変えリメイク。